| 渡嘉敷 |
こちらではどのような調査をしておられるのですか。 |
| 武 |
企業調査から浮気問題や人探し、ストーカーや、子どものいじめの調査など、私共ではできない調査はないというくらい、あらゆる依頼を受けてきました。皆さんそれぞれ心から悩んで相談に来られるのですから、断ることはできません。お陰様で、技術面でもかなり幅を広げることができたと思います(笑)。 |
| 渡嘉敷 |
きちんとしたノウハウや技術の蓄積があるからこそ、そのようなきめ細かい対応ができるのでしょうね。 |
| 武 |
ありがとうございます。技術的な面では、特に最近は猛烈なスピードで進歩していますので、当然、日々勉強・研究を欠かすことはできません。そして私共は何より゛人とのつながり゛を大切にしております。そうして幅広い人脈を築けたことで、より一層お客様のお役に立てているのではないかと思っています。また、この仕事に対する責任感や情熱を会社全体で盛り上げていくために、社員教育にも力を入れているのです。調査業界というと世間では抵抗感を抱かれる方が今も多くおられます。ですから「もっと我々の仕事を正しく理解してもらい、業界の地位向上につなげたい」そんな想いで日々仕事に取り組んでいるのです。アメリカではきちんとした許認可制度が採られ、調査人たちは日本でいう警察のように手帳や銃を携帯しており、その地位が社会の中で立派に確立されています。日本でもそのように、業界自体の構造を整える必要があるのです。業者間で業務が統一され業界全体の質が向上すれば、ひどい業者は淘汰されますし、社会的認知の面でも信頼性が高まります。それを目指して長い道のりを歩いてきました。その結果として、やっとある程度向上してきましたが、20年経っても未だに許認可されていないという状況ですから、まだまだ先は長いですね。 |
| 渡嘉敷 |
今までに印象に残っているお仕事は、なにかございますか。 |
| 武 |
最近になって急増しているストーカーに関する調査ですね。被害者はむろんのこと、加害者の身内の方がストーカー行為を察知し、大きな事件に至らないよう行 動調査を依頼されることも珍しくないのです。加害者には自殺願望のある人も多く、鬱状態に陥って自殺しようとすれば、それを阻止しなければなりません。生命にかかわる仕事ですから、一瞬も気を緩めることができないのです。それだけに仕事としてのやり甲斐はありますが、責任重大ですよ。また、私共が一般の方々のニーズに応じて、気軽にできる調査を次々に企画してきました。例えばテレビなどで大きな反響があった「初恋の人探します」とか、自分が周りからどう評 価されているのか知りたいという「自己調査」などは、実は私が最初に行ったものなのです。 |
| 渡嘉敷 |
そうだったのですか! あれは非常に画期的で、話題になりましたよね。実際の業務にあたっては、どんな信念をもって取り組んでおられるのですか。 |
| 武 |
どんな相談でも、全て「お客様の身になって考える」ことです。こちらに来られる方というのは、それぞれの事情で本当に悩んでいらっしゃいます。そういった 意味でも、利益云々ではなく、私共でなんとか力になれることだったら「協力しましょう」そんな気持ちを根底に置いて動いています。ですから無料相談もさせていただいて、苦悩の末にいらっしゃったお客様一人ひとりを大切にしています。法的な問題が絡んでくれば、こちらにも顧問弁護士がおりますし、常に行き届 いたアドバイスができるようにしているのです。そして料金的にも、私共では決して法外な金額にはせず、上限を明確にした低価格を設定し、できる限りお客様 の負担を少なくできるようにしています。そうして、ただ料金を頂いて調査するというだけではなく、あとで喜んでいただけるような仕事を心掛けています。 「ここに相談してよかった!解決してもらって視野が開けた」と感じて下されば、何より嬉しいですね。その持ちを忘れずに取り組んで行けば、誠意は相手に伝わり、それによってお客様もなにか力を得て下さるものだと信じています。 |
| 渡嘉敷 |
大変な状況に置かれた時、人々にとって武社長の存在はどんなにか心強いものでしょうね。今後、益々のご活躍と業界の発展をお祈りしています。 |
| ※ お客様からのどんな依頼も断らず、「何でもやりましょう」という基本姿勢を貫いてきた武社長にとって一番苦労したのは震災の後だったという。自宅が倒壊 し、怪我を負った社長は、病院の廊下で2度にわたって手術を受けるが、直後には自宅周辺で瓦礫の下敷きになった人たちの救助作業に加わっていた。惨状を呈した事務所では書類の整理に追われ、交通機関も全て麻痺した状態では、仕事もろくにできない。そんな中で地域の人々からは、「人を捜してほしい」という依頼が相次いだ。すぐに事務所を移して業務を再開し、約半年間、実費だけを受け取り、そういった行方不明の人々の捜索に全力を注いできた。 |
| 「地震の後、皆が大変な状況に追い込まれていた中で、私共にできることといえば、そのような行方不明の方々をできるだけ見つけ出し、ご家族や友人の方々に安心してもらうことでした。この地で長く活動し、たくさんの人々のお世話になってきましたから、どんなに無理な状況でも放りだせませんでしたね。また、そんな時だったからこそ、心底困っていた人々に対して仕事の域を超えたお手伝いができ、本当によかったなと思います」 |